KOBE PORT MUSEUM 路面サイン計画
神戸ウォーターフロントエリアの回遊性向上を目的に、AQUARIUM×ART átoaとフェリシモが共同で取り組んだ路面サインプロジェクトです。施設間の移動を単なる案内ではなく、街歩みそのものを楽しめる体験へ変えることを目指しました。Bowlはリサーチから企画、デザインまでを担当し、大手前大学・高木准教授や関係各社と協働しながらプロジェクトを進行しました。
sign / graphic
2026
神戸

担当内容
- リサーチ(定点観測)
- サインデザイン
- グラフィック
施設らしい尺度で伝える、
路面サインデザイン
プロジェクトは、まず現地調査から始まりました。実際に歩きながら人の流れや立ち止まる場所、迷いやすい地点を定点観測し、改善ポイントをマップとして整理。さらに設置場所ごとの距離や視認性、歩行導線を数値化し、サインの配置計画を検討しました。
距離表示も、単なる「○m」ではありません。各施設らしさを感じられる表現を目指し、「ペンギンが泳ぐと45秒」「ワイングラス712杯分」など、施設ごとの特徴を距離に置き換えるルールを設計。そのためにペンギンの遊泳速度やボール・ワイングラスの寸法などを基準化し、計算シートを作成して全地点の表記を算出しています。
デザイン面では、当初は大きな矢印による誘導も検討しましたが、議論と現場検証を重ねる中で、アート性の高い施設群には情報量よりも印象に残る表現がふさわしいという結論に至りました。40cm角という限られたサイズの中で、視認性と景観への調和、施工性、将来的な展開性を両立した設計としています。
制作では各施設を象徴するモチーフを何度も描き直し、色や形状を検証しました。ペンギンのシルエットは飼育員へのヒアリングを重ねながら調整し、施工会社とも現場で原寸確認を繰り返し、デザインと施工条件の両面から精度を高めています。
























サイン設置後は、迷う人が減っただけでなく、写真を撮る人や、ペンギンの足跡をたどって遊ぶ子どもの姿が見られるようになりました。設置後は施設スタッフからも「いいですね」と積極的に声をかけてもらうこともあったようで、街の風景の一部として自然に使われていることを実感しています。
クレジット
| Client: AQUARIUM×ART átoa、株式会社フェリシモ |
| Academic Coordination and Supervision: 高木舞人(大手前大学) |
| Art direction & design: ほそかわなつき(Bowl) |
| Design: 林加津葉(Bowl) |
| Signage Fabrication: 株式会社阪神コンテンツリンク |
| With Support From: 大手前大学 学生有志 |
| Photography: Harry |